池田真市 子ども食堂基金|子ども食堂と寄付のコラム

なぜ海外には援助するのに、子ども食堂には支援が少ないのか?

なぜ海外には援助するのに、子ども食堂には支援が少ないのか?

2025年09月11日 00:08

池田真市(子ども食堂基金)


SNSでこんな声を目にしました。
「何十億円も海外に援助するなら、日本の子ども食堂に食糧を回せばいいのに」

確かに、日本の予算にはODA(政府開発援助)としてアフリカやアジアへの支援が含まれています。

外交や国際的な信頼を守るために必要とされるお金です。

けれど同時に、「では国内の子どもたちは?」という素朴な疑問がわくのも自然なことだと思います。

子ども食堂の現実

日本ではいま、9人に1人の子どもが貧困状態にあります。
全国に1万か所を超える子ども食堂が活動していますが、多くは寄付やボランティア頼みで、「資金不足」「人手不足」「担い手の高齢化」という課題に直面しています。

中には、運営者が自腹で食材を買い、なんとか続けている食堂もあります。

つまり国内の子ども支援は、まだ安定した公的仕組みが整っていないのです。

善意だけでは続かない

「子どもを飢えさせたくない」という思いが、多くの大人を動かしています。

けれど、善意に依存する活動には限界があります。
だからこそ国や自治体の予算の中で、子ども食堂や食支援をしっかり位置づけ、安心して続けられる仕組みに変えていくことが求められています。

海外支援と国内支援は対立ではない

大切なのは「海外か国内か」ではなく、どちらも守る仕組みをどうつくるかです。
海外の支援も必要ですが、同じように国内で空腹に苦しむ子どもたちを見過ごすことはできません。

一人ひとりにできること

私たちができるのは、「海外援助をやめろ」と批判することではなく、国内の子どもたちのために動くことです。
寄付でもボランティアでも、できる形での参加が未来を変えます。

子ども食堂は、食事を届けるだけでなく「ここに来れば安心できる」という居場所を子どもに届けています。
海外の支援と同じように、目の前の子どもを支えることにも大きな意味があります。


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日本の子どもの 9人に1人が貧困状態です。

あなたの寄付が、子どもたちの食卓と未来を支えます。

小さな一歩でも、大きな支えに変わります。

👉 ご支援はこちら → ikeda-fund.jp

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