池田真市 子ども食堂基金|子ども食堂と寄付のコラム

子ども食堂を続けるために、寄付ができること

子ども食堂を続けるために、寄付ができること

2025年09月02日 09:47

池田真市(子ども食堂基金)


夏休みが終わり、新学期を迎えた子どもたちの生活がニュースで取り上げられています。経済的に厳しい家庭では「三度の食事が十分にとれない」という声が今もあり、地域の子ども食堂がその支えとなっています。ただ、その運営は多くの場合、寄付とボランティアに頼らざるを得ない状況です。今こそ「寄付の力」が欠かせません。

食事以上に大切な居場所

子ども食堂は単に食事を提供する場所ではありません。安心できる空間で、子ども同士が関わり合い、大人とつながる場でもあります。宿題を教えてもらったり、何気ない話をしたりする時間が、子どもたちの心を支えています。
私自身も現場を訪ねる中で「ここに来ると安心できる」という子どもの言葉に出会い、胸を打たれました。食べることと同じくらい、心の居場所としての役割が大きいと実感しています。

継続を阻む運営の不安定さ

しかし現実には、多くの子ども食堂が不安定な運営に直面しています。食材や家賃の支出は続くのに、寄付が途切れると活動も止まってしまいます。
私は「このままでは子どもたちの居場所が消えてしまう」との危機感から、基金を立ち上げました。寄付を単発の善意で終わらせるのではなく、仕組みとして安定的につなげていく取り組みを進めていきます。

小さな寄付が生む大きな変化

寄付は額の大小にかかわらず、大きな意味を持ちます。月1,000円の寄付でも数人の子どもの食事を支えることができ、集まれば「月1回しか開けなかった食堂を週1回に増やせた」という成果につながります。
一人ひとりの思いが積み重なり、子どもたちにとって「ご飯が食べられる」という安心感と「また来たい」という居場所の継続につながっていくのです。

寄付を“未来への贈り物”に

私が目指すのは、寄付を単なる金銭的支援ではなく「子どもたちの未来を願う気持ち」として広げていくことです。支援が広がれば、子ども食堂は緊急的な支援の場を超え、地域全体で子どもを見守る拠点となっていくでしょう。
一人の寄付が、一人の子どもの未来を変える。その積み重ねを、基金として形にしていきたいと考えています。


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日本の子どもの9人に1人が貧困状態です。

あなたの寄付が、食卓と未来を支えます。

小さな一歩でも、大きな支えに変わります。

👉 ご寄付はこちら → https://ikeda-fund.jp/

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参考:
「子どもの貧困対策に関する現状と課題」(文部科学省/2024年)
「広がる子ども食堂の取り組みと課題」(NHK/2025年7月)
「地域で支える子ども食堂の役割」(朝日新聞/2025年6月)


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